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End to End (NYC Subway), 2017-2018
銀塩モノクロ写真23セット 各 115 x 46cm
ニューヨーク市内を走る地下鉄(サブウェイ)のそれぞれの路線の始発から終点までの時間を利用した長時間露光の写真シリーズ作品。一見ただのダンボールの箱に見えるピンホールカメラ (箱の内側には 8x10の大判モノクロフィルムが仕込まれている)を膝の上に乗せ、サブウェイの座席の中央に座り、向かい側の座席を長時間露光している。露光時間はそれぞれの路線の始発から終点までとなるため、例えばマンハッタンを南北に走る「1ライン」であれば、始発から終点まで片道1時間の長時間露光となり、ぼんやりとサブウェイの座席の輪郭と、乗り降りする人々の残像が影のように見てとれる。一方で「Sライン」はマンハッタンの中心部タイムズスクエア駅からグランドセントラル駅までのたった1駅のみを走るため露光時間は約1分となり、真っ暗な画像でほぼ何も見えない。それぞれの路線につき往路と復路の二つの記録を一枚の紙に現像し発表した。