Invisible Cities, 2019

    段ボール箱 20個 (各 90cm x 90cm x 90cm)、LEDライト、オブジェクト

     

    'Invisible Cities' は、鑑賞者体験型の暗室インスタレーションである。中世ヨーロッパで活用された「カメラオブスクラ」(大きな遮光された箱の側面に小さな穴(ピンホール)を一つ開けると、外からの光が穴を通り、反対側の側面に外の光景が写る。人々は箱の中に入ってその光景を楽しんだ)という装置について調べ、その仕組みの内と外を逆転させインスタレーションを制作した。'Invisible Cities' では、ピンホールを開けた箱の外ではなく、中に光源がある。箱の中にライトとオブジェクトを入れ、箱の外側の部屋を暗くすることで、箱の内側からの光がピンホールを通り暗い部屋の壁に箱の中のオブジェクトの像を投影する。一つの箱に一つのオブジェクトが入り、それぞれの箱が積み重なりビル群のように見える。それぞれの箱から壁に投影された光がビルの窓のように並ぶ。光(像)はぼんやりとして焦点が合わず、オブジェクトをはっきりと見ることはできないが、唯一鑑賞者が部屋の入り口で手渡されたレンズを箱のピンホールにかざすことで初めて光が焦点を結びピントが合い、オブジェクトをはっきりと見ることができる。それぞれのオブジェクトは展示を行ったエリアやその歴史に関係するものが選ばれている。